こんばんは。
最近新製品がどんどん出まくっているカメラ市場
特にNIKON、CANONからフルサイズミラーレス機が発売されたのはある意味、過度期でもあります。
またSONYのミラーレスα7シリーズにもタムロンやシグマがレンズ開発に参入してきたりと、ボディ・レンズ共に市場が潤ってきています。数年前まではF4通しのレンズ1本しか無かった、標準ズームレンズが今や5本位選択肢があるくらいですから・・・。
そんな渦中のミラーレスユーザーの一人である自分ですが、この2018年のビッグウェーブに乗るべきなのか否か
当方写真歴5年目、撮影機材の遍歴・現状を整理して、機材に対する考え方を綴ってみようと思います。
自分にあうカメラ機材とは?どんなカメラでしょうか?
写真を趣味にしてそれなりの方向けの記事かもしれませんが、お付き合いいただければと思います。
ブログ主のカメラ機材遍歴について
取り敢えず今までのカメラ機材の使用遍歴を表にしてみました。
厳密に言うと2013年から写真は始めてますが、本格的に機材を買いだしたのは2015年から。なので遍歴を語るならば2015年からかなと。
文字だけで使用機材を書き流すと、あぁカメラ沼にハマってたけど脱出して落ち着いたんだなで終わるんですが、こうやって表にしてみると、色々と見えてくることがあります。
あとは当時の心境と表の結果を擦り合わせた結果、色々な点が見えてきました。個人的には写真の趣味におけるターニングポイントだったので色々と綴ってみます
機材遍歴から読み解く、考え方の変化
その1 2017年を境目に何を撮りたいのかが定まってきた
2015~2016年は過去の写真を振り返っみても、持っていた機材を振り返ってみても、色々な方面に興味があった時期でした。そもそも普段見ている景色が、カメラを通じることでどう写るかが気になったという点では素直だったのかもしれません。
しかしそこは飽き性な自分、年数たつにつれて、撮ってて楽しい物、つまらないものがわかってきました。幅広く撮影にいってたところが、突き詰めて撮るために通うようになるわけです。
その2 写真を撮るにあたって機材に求めている部分が明確化
年々、幅広く撮影していた自分がだんだん撮りたいものが限られてくるようになります。そのお陰か、機材に求める部分も明確になりました。
今の時点で機材に求める部分が軽さ、画質、堅牢性、画素数の大きく4つに分かれます。軽さ〜画質〜堅牢性はミラーレスカメラを手にする地点で明確な目的となりますが、画素数は別問題です。
なぜ高画素機が必要なのか?
SNSやスマホのモニターを中心とした鑑賞方法をしている人ならば、高画素数なんて必要はありません。
しかし自分の場合、プリントをゴールとした作品撮りをしているので、どうしても画素数は避けれない問題です。また所有機材の焦点距離が最大400mmまでしかレンジがないため、鳥や、広大な自然を前にはトリミングが必要な場面が多々あります。
利点をよく理解した上で、高画素機を選ぶようになったのはある意味、写真の方向性が明確になったのが大きいかなと思います。
その3 何故SONYというメーカーのカメラなのか
SONYを選ぶ理由としては大きく3つあります。
・ 他メーカーに供給するほどのセンサー技術
・ 尖ったコンセプトのモノづくり
・ 他メーカーには無いカメラ
他メーカーに供給するほどのセンサー技術
2018年現在、SONYは色々なメーカーへセンサーを供給している実績があります。スチールだけでなくシネマの方にも幅広く提供している辺り、SONYのセンサー技術力の高さが見受けられます。
ハイスペックモデルのカメラでは主流となっている裏面照射センサーや積層型センサーなどの開発も、SONYが主流となって開発されています。
特にα9のモデルは積層型センサーを積むことで、「超高速電子シャッター」や「アンチディストーションシャッター」、「ブラックアウトフリー撮影」の技術を可能としています。ミラーレスでは不可能とされている部分にセンサー技術を用いて可能としている辺りがα9のある意味集大成だったなぁと感じてます。
そういったセンサー技術の高さから、どことなくSONYならやってくれるというワクワク感が不思議と湧いてくるわけです。
尖ったコンセプトのモノづくり
代表的な例としてはα7シリーズの 「無印」「R」「S」が該当します。
標準的な位置づけでありながら、最先端を進むスペックである「無印」
高解像度に特化したローパスフィルターレスの高画素モデルである「R」
高感度撮影、及び動画撮影に特化した低画素モデルの「S」
分かり易い、かつ尖ったコンセプトが他メーカーを追従させない技術力の詰まったカメラが生み出される理由なのかなと感じてます。シリーズの改良型が発売されても常に話題をかっさらうα7シリーズ。そこに今も魅力を感じてるからα7を使い続けている理由かもしれません。
他メーカーには無いカメラを作っている
②と内容が被りますが、やはり尖ったコンセプトの先に作られる製品は、他社には無いカメラづくりに繋がっています。
センサー技術ではTOPを進んでいますが、その対局にはFoveonセンサーを作っているシグマというレンズメーカーが存在します。革新的な技術であるFoveonセンサー。そこから生まれる解像度は今主流となっているベイヤーセンサーには追いつけない世界が広がっています。Foveonセンサーの特許期限がどうやら近々切れるという噂を聞きました。
そこにセンサー技術力のあるSONYが介入して本格的にFoveonセンサーの開発に取り組んだら裏面照射型のFoveonセンサーとか積んだ面白いカメラが出てくるだろうなぁという期待が不思議とあります。
そういった意味でも、自分にとって他にはないカメラを作ってくれるという期待感をもたらすメーカーがSONYだったのです。
そんなこんなでSONYに拘る理由はセンサー開発技術力の高さから来るワクワクさが大きな要因でした。
その4 標準ズームに拘る必要性がなくなった
2018年9月現在、自分の機材構成の中に標準ズームレンズはありません。標準ズームレンズを取っ払った理由としてはいくつか理由があります。
満足行く性能の標準ズームレンズが無いのもありますが、何より自分の得意画角が50mmであるという事に気づいたのが大きかったりします。こういった単焦点で得意な画角がわかるというのはかなりのメリットで、構図を決める時に迷いがありません。
またズームレンズを使う時、画角が沢山あるため、ある意味迷いが出てくるときがあります。広角や望遠は撮りたいレンジが決まってるの前提で使うので、迷いはないのですが、標準ズーム域は何故か迷いが出てくるのです。
そういった背景もあって自分は標準ズームを使うことは無くなりました。後にSONYやシグマ、タムロンから標準ズームレンズが発売されるわけですが、一切飛びつかなかったのもこういった理由があります。
このように自分なりの機材に対する拘りが少しずつ出来てきます。
その5 ボディの2台持ちを止めた
自分は以前α7Sとα7R2の2台構成で撮影に望んでいたのですが、ある日を境にやめてしまいました。約1年近く、その構成で行ったのですが、大きな理由としては「2台持ちにしとけばよかったなぁって後悔した場面が殆ど無かったこと」でした。
2台持ちをする人たちの理由って大体はレンズ交換の手間を省く部分だと思います。
しかし自分は被写体を前にじっくり腰を据えて撮影するスタイルのため、あまり急かせかと効率を求めた撮影をしていません。じっくり被写体と向き合ってこそいい写真が撮れると考えている部分があるからです。
ブライダルだったり、星景写真を効率よく撮るならば2台あったほうが良いには違いないですが、写真に対する思い入れは1台でしっかり撮影したのに比べて大分少ないなぁと思うようになってしまいました。
コレばかりは人それぞれの価値観の問題のため、2台持ちは否定はしません。
ただ、カメラ2台のフィルターワークの大変さも踏まえ、1台でしっかり撮影したほうが写真に対する思い入れが自分にとって強いだけの話です。
ある意味コレも機材や、写真に対する拘りの部分なんでしょうね。
その6 純正レンズに対する拘り
α7シリーズはマウントアダプターと併用することで色々なメーカーのレンズが使用可能となっています。特に代表的なのがオールドレンズの使用。α7シリーズが出始めた際は、色々なメーカーのオールドレンズを付けたユーザーが多かった気がします。
しかしレンズの設計というのはメーカーそれぞれのカメラに適応した形での設計が多いです。だから他メーカーのボディにレンズをつけるのは基本的にナンセンスで、どれくらいナンセンスかというと、蕎麦をフォークで食べるくらいナンセンスです。
自分はNIKONのフィルムカメラを使用しているため、機材の関係上マウントアダプターをかませて撮影する機会がありましたが、NIKONのレンズとSONYのボディは相性があまり良くないと感じてます。
例として手持ちのレンズでオートホワイトバランスで撮影比較した結果、NIKONのレンズをSONYのボディにつけると黄色味がかる、色が乗らない等の部分が発生します。そしてこの写りはNIKONのボディで撮影するのとはまた違いました。。。
因みに自分がールドレンズに一切ハマらなかったのは、撮りたいイメージと異なるからです。そしてオールドレンズは余程の理由が無い限りオールドカメラで使うべきという考えが今でもあります。
こういった経験や考え方から、レンズ、ボディ共々同じメーカーのものでいくのがベストなんだなと痛感した次第です。
機材遍歴を振り返ってみて
撮影のコンセプトが明確になれば、自ずと必要な機材も決まってくるというのがこの数年間でわかりました。
大体物買うときはきっかけとなる理由があると思うんですが、問題はそのきっかけの作り方。消費なのか、浪費なのか、自己投資なのか
思考停止した中、特に理由もなく物を買ってしまうと、慢性的に買い漁ってしまいます。この表で言うならば、2015〜2016年はそんな感じでしょうか・・・。
また物の買い方としては必要に迫られて買うのと、比較他より良いからって必要もないのに無理くり買うパターンが存在します。
そして一番最悪なのは機材だけ買って、金銭的な理由で撮影にあんま行かないというシチュエーション。自分に置き換えるならば、ハイスペックなレンズ買って、撮影は近所の公園 みたいなパターンですね。
しかし納得行く形で購入した場合、買い替え等は不思議と発生しなくなる事実もあります。この表で言うならば2017年が正にそんな感じでした。そして納得するためには、自分なりにしっかりした考えや理由が必要だったりします。
また良い機材で撮ったからっていい写真が撮れるとは限らない。そこはフォトコンテストでの活動を通じてわかったのも大きな収穫でした。
機材頼みの人は写真が綺麗なだけで構図がお粗末だったり、カメラのスペック頼みで画像処理(Raw現像)が酷かったりなど。結果的にコンテスト出しても通らないパターンが多いです。そこに関してはフォトコンテストの審査員(プロ写真家)のレビューを見ると痛いほどよく分かります。
良い機材であればいい写真が撮れる確率はあがるんでしょうが、カメラもそこまで完璧ではありません。カメラが完璧でないからこそ、人の考え方、使い方で補う必要があるなぁと思うわけです。カメラに撮らされてるのではなく、自分の意志でカメラを使って撮る事の大事さをフィルムカメラを使って学びました。
この数年間、本当に必要だったのは評判の良い機材ではなく、自分に合う機材を手に入れることだったのです。
まとめ
大分長々と綴ってしまいましたが、内容をまとめると以下になります。
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・本気で自分に合うカメラ機材を見つけたいならば、自分の撮影スタンスと、メーカーのモノづくりに対する考え方を理解しよう
・撮る側の方向性が明確で、予算があるならハイグレードの物を買おう
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撮る側の考え方とカメラメーカーのモノづくりの考え方の方向性が合っていれば、その人にとって長く使えるいいカメラなのかなと。
また撮る側の方向性が明確で、予算があるならハイグレードの物を買うに尽きます。そういった買い物をしたのが2017年の自分でした。それ以来買い替えは発生してない、これからもこの構成でずっといくつもりです。
2018年、NIKONやCANONもフルサイズミラーレス市場へ参入してきました。またレンズメーカーであるシグマやタムロンがSONYのミラーレス市場へ参入してきました。
α7ユーザーにとって色々な選択肢が増えてきたミラーレス市場ですが、メーカーに踊らされること無く、自分に合ったカメラ機材を手に入れて、末永く楽しく写真が撮れると良いですね。