今回紹介するのは千葉県が誇る絶景スポット、原岡海岸の撮影記事になります。
原岡海岸は千葉県の南房総市に位置し、この数年はインスタグラムの影響で爆発的に人が増えた観光スポットです。
当方SNSが流行る前から細々と撮影し続けてたのもあり、今ではなかなかありえない、人の少ない頃の原岡海岸の写真もお見せ出来ればと思います。良かったら読んでいってみてください。
原岡海岸と原岡(岡本)桟橋について
原岡海岸は千葉県の南房総市にある海岸です。
海岸の一角には木製の桟橋があり、独特の雰囲気を醸し出しています。
方角的には房総半島の西側に位置し、西側に桟橋が向いてます。そのため夕焼けとの相性はよく、千葉県有数の絶景ポイントになります。
この桟橋は、映画やドラマのロケ地としても有名で、多くの人々に愛されています。また、桟橋からは美しい夕日を見ることもでき、ロマンチックな雰囲気が漂います。桟橋の正式名前は岡本桟橋といいます。
夏場には海水浴客で賑わい、海釣りを楽しむ人たちも多く訪れます。海水浴や釣り以外にも、散策やカフェ巡りを楽しむことができるので、様々な楽しみ方ができる海岸です。
またこの海岸からは富士山を拝むことができ、年に数回、富士山のてっぺんに太陽が沈むダイヤモンド富士の現象を見ることも可能です。
ダイヤモンド富士の時期になると例年多くの撮影者が海岸に集まることになり、とても賑わいます。
撮影した写真に続きます。
撮影した写真たち
桟橋の夕景と夜景
原岡海岸の桟橋をローアングルで撮影してみました。
1枚目は夕方の時間帯で、日没から大分時間が経っているのを長秒露光で撮影。
この日は観光客が多かったですが、撮影で工夫をすることで、人を画角から消す事も可能です。
打って変わってこちらは真夜中の時間に撮影した1枚。該当に露出を合わせる形で周りの景色を黒つぶれギリギリのラインで落としてます。
あとは夜中というのもあって対岸の三浦半島の明かりが小さかったのも印象的でした。
夜中だと外灯の影響をかなり受けます。なのでこの時撮影したレンズは高性能な単焦点レンズです。
ズームレンズだとフレアが暴れだすのもこの原岡桟橋の特徴です。
桟橋と富士山
富士山と原岡海岸の桟橋の組み合わせです。ここ原岡海岸から桟橋いれて富士山撮るならこの画角が一番理想ですが、この数年の週末だと観光客が押し寄せて狙いずらいかも・・・。
平日の夕方だと意外と空いてるときもあるので、通う必要が出てきます。
満潮時の原岡海岸と桟橋と富士山。満潮時だと桟橋先頭に人が訪れることが少ないので、望遠レンズで狙い目です。
こういう薄っすら現れる富士山も通っているとレアな存在になってきます。
桟橋とシルエット
原岡海岸と桟橋に訪れた観光客をシルエットに撮影です。
人がある程度まばらに訪れるので、タイミング見計らっての撮影になります。
特に桟橋と人を絡める場合は望遠レンズで狙い気味に撮るのがコツになります。標準画角のレンズとかで撮ってしまうと人が結構入り込んでしまうので、200mm以上のレンズを使ってピンポイントに狙うのが大事です。
この手の撮影が出来るのも西の方角向いている海岸ならでは。
カップルで訪れて方々に声をかけてシルエットになってもらいました。
ここに訪れてる方々は観光客が多いので、声かけてコミュニケーションは結構取りやすいと思います。
桟橋とポートレート
以前原岡海岸でポートレート撮影もしてきました。ただ、夕焼けの時間帯などになると人が多いので、ポートレート撮影には不向きかなと個人的には思ってます。
日中の時間帯がオススメです。人もまばらで、桟橋で撮影がし易いです。
ピーカンの晴日だと太陽光がキツイので撮影は難しいかと。撮影するなら順光になる午前か、朝か・・・。
理想は曇りの日と思ってますが、嵐の前のタイミングとかでもいい感じに撮れるのでは?とイメージしてます。(一緒に行ってくれるモデルさん求ム)
桟橋と釣り人
原岡海岸とシルエットの応用になりますが、釣り人もここは結構訪れます。
特に満潮気味の方が釣り人が多く訪れてる印象。また夏の時期になるとサーフィンやりだす人とかも出てくるので、それはそれで面白いかも。
この場所は桟橋と景観を狙いがちになりますが、発想を変えてひとを入れて撮ることを考えると一層面白みが深まる撮影地です。
とはいえ人が多すぎるとノイズになるので、いかに人がノイズにならないようにシルエットとして撮ることが求められます。
原岡海岸で見るダイヤモンド富士
撮影した写真
この日は房総半島上空が低空の雲で包まれており、日中は太陽が目視出来ない状態。
あまり期待はせず訪れたのが功を制したのか、結果的にドラマチックな景色を見せてくれたのでした。
太陽が富士山の上空を降りる前くらいから上空を黄色く染めてきます。
見事なダイヤモンド富士。というかこの光景が初めてのダイヤモンド富士だったりします。
感動するのはもちろんの事、色々なことを頭によぎりながら撮影。この頃なんかは買ったばかりの慣れないハーフNDをガチャガチャやって撮影してた気がします。
ダイヤモンド富士が終わると、富士山のバックにきれいな夕焼けが広がります。この日も正にそんな感じ。
美しいシルエットとなって富士山を形作ります。
黄金色に輝く空。この時は上空に低層の雲が房総半島一帯にあるとは思えないくらい輝いてました。
徐々に空模様が映し出されてきます。この後の展開が全然読めないまま撮影。
そしてついにクライマックスが訪れます。
上空が赤く染まり始めました。上から段々と赤ピンクが広がっていくのが印象的でした。
この日の原岡海岸は10年近くの写真歴の中で未だTOPに輝くほど綺麗な夕焼け。
ダイナミックな夕焼けも終わりいよいフィナーレです。上空の雲の存在もようやく明確になってきました。
望遠で切り抜いた岡本桟橋と富士山。この日はホント激動の夕焼けを見ることが出来ました
ダイヤモンド富士を桟橋前で撮るための苦労話
桟橋前からのアングルは今の時期だと考えられないくらい難しいです。
というのも人の出入りが激しいため、基本的に導線の邪魔になります。なのでこの手の撮影できるのは人が少ないタイミングになるわけです。
撮影したこの日は原岡海岸が有名になりだす前の時期だったため、夕焼けのタイミングになると桟橋先端に行く人が減る傾向がありました。桟橋の先頭から見る景色よりも、桟橋を入れての夕焼けの景色がきれいなのをみんなわかってたんでしょうね。
とはいえ、ダイヤモンド富士狙いのカメラマンは多いには違わなかったので、その場の人数で言ったら3~40人は居たと思います。
じゃあそんな中、どうやって他の方々と問題を起こさずに撮影出来てたのかというと、気合を入れて昼から場所取りしてたのもあり、後から来るダイヤモンド富士狙いのカメラマンとしっかりコミュニケーション取れてたのは大きかったです。
桟橋とダイヤモンド富士を撮るために早くから訪れてる事を主張したうえで、お互い邪魔にならないよう場所どりの交渉。
結果的に初めから訪れてたカメラマン同士でしっかり場所決めのルールが出来上がってたので、後から来るカメラマンとは一切揉めずに撮影できたという流れになります。
そしてこの時に大事だと思ったのはいかに撮影地に早く来るかという点。
結局早く来た人に対し、後から来た人は強く物を言えないのが撮影地での暗黙のルール。
なので、撮影場所の交渉をする際にはいかに早く訪れてたかがカギになります。
そのことを学べたのもこの撮影を通じてでした。今でもその学びは他の撮影地でも活かされ続けてます。
ダイヤモンド富士とパール富士のタイミングについて
【ダイヤモンド富士】
5/6,5/7 8/4,8/5,8/6
【パール富士】
1/15,3/26
※これ以外にも可能性アリ
1月15日のパール富士をこの数年狙い続けてるのですが、なかなかかみ合わず・・・。
毎回天候が大荒れなので、撮影がそもそも難しいです。3月頃のタイミングだと今度は春霞があるので、別の意味で条件が悪くなります。
あとは9月以降に1回チャンスがあるとのことですが、そこまではトライしてないため未確認の情報です。
アクセスについて
【住所】
〒299-2403
千葉県南房総市富浦町原岡210−1
【関連ページ】
https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/8593
※南房総市HP
https://utibou.web.fc2.com/
※富士山が見えるかどうかのライブカメラ
【Google Map】
https://goo.gl/maps/DeTCWPE2Fya38WJ7A
まとめ
以上が7年近く通い続けた原岡海岸と桟橋の記事になります。
風景写真を続けていると、1か所の撮影地に通い続けて撮影する事の大事さをどこかしらで気づくのですが、自分の場合はこの原岡海岸がその学びの場でした。
原岡海岸は台風の影響を強く受ける場所でもあり、景観が年一で変わるレベルの場所です。
特に桟橋が壊れたりすることもあるので、もう二度と桟橋の景色が見えないのでは?と思う場面は多々あるものの、1か月したら直ってるパターンが多いです笑
とはいえ、電球や電柱の向きも変わったりするので、細かく桟橋を観察し続けてると景観への拘りも必然的に出てきます。
2015年から2022年の間、要所のタイミングで通い続けてきましたが、一番好きな時期は2017年くらいの景観かなとか思ったり。
そういう細かな変化に気づきながら形に残せるのも、写真の醍醐味かもしれませんね。
ホント写真の良さ、通って撮り続けることの大事さ、色々と学びを得た撮影地でした。
今は人が多い原岡海岸という位置づけになりますが、引き続きその変化も追いかけていければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。