MENU
Taka0610
Travel Photographer
千葉を拠点に国内の撮影地へ奔走する写真ブロガー。国内最高峰のフォトコンテストを始め、海外の最高峰フォトコンテストでも入賞歴有り。当サイトでは実力派写真ブロガーであるTaka0610の活動記録をメインに運営しております。撮影地情報や、機材レビュー、写真家活動など、役立つ情報を配信しております。
写真販売を始めました!

風景しか撮ったこと無い男が人生初のポートレート撮影してきました


こんばんは。

普段、風景相手に「天気よ晴れてくれ〜」と一方的な片思い状態で撮影しているTaka0610。

そんなヤツが、先日モデルさん相手にコミュニケーション取りながら撮影してきました・・・。

何故、今更ながらポートレート撮影に挑んだのか?そこら辺の葛藤含め、撮影した作品をご紹介していきたいと思います。

ゆるりとお付き合い頂ければ幸いですm(_ _)m

目次

撮影地で知り合ったとある写真家さんに影響を受けた

何故ポートレートを撮影しようと思ったかといいますと、一番の影響は撮影地で知り合った写真家さんからでした。

その写真家さんとの出会いは今年の春。新緑を追い求めて地方で撮影してた時、とある撮影地で真横に居たのがその方でした。

普段は写真館で人物撮影をしていながら、空いた時間は地元の風景を撮るという、もう絵に描いたような理想のフォトグラファー像。

コンテストにも精力的に活動しており、国内のコンテストでは人物メインの商業写真コンテストで賞を貰ってたのと、海外のフォトコンテストではネイチャー写真で数多の賞を貰っているという素晴らしい肩書の持ち主。

自分も国内でのコンテスト活動に力を入れてたので境遇は似てました。そして写真に対する自分の考え方が、その方と合っていたのでしょうか。

相手の顔も名前もよくわからないまま話してたのに、いつの間にか意気投合して色々な撮影地をご紹介して貰いました。半日で切り上げる予定が、いつの間にか夜行バス乗る時間帯まで過ごしてました。あの時、温泉入って色々と語り合ったのがいい思い出となっています。

「普段人物ばかり撮ってるから、自然が見せる景色がとても新鮮に感じるんだよね。そして自分が育ってきた地元の風景が好きになった」

こんなニュアンスの言葉を聞いたときに衝撃が走りました。それと同時に「この人ほど熱意を持って風景と向き合えているか?いや、向き合えてないよね」と思う自分が居ることに気がつきました。

見たこと無い景色を追い求めて日本各地点々としてた自分がちっぽけに感じてしまった位です。

そして写真家さんは秋口に個展を都内で行ったのですが、内容がまた素晴らしかった。被写体を絶妙に捉えてるのもさながら、プリントが何より凄かった。天の邪鬼な自分がココまで圧倒されたんです。ホント凄かった。

そういった経験もあってか、真剣に風景写真と向き合うならば、風景写真以外の撮影経験を積む必要があると考えるようになりました。

要約すると、「風景ばっか撮ってたらマンネリ化して被写体に対して気付きが減るよね」っていう単純な理由なわけですが、その答えに至るまではこういった道のりがあったわけでした。

そういった背景もあって2018年のうちにポートレート撮影を経験しようという考えに至ります。

よし!ポートレート撮影をやろう!と思っても中々進めないのがポートレート撮影の難しさでもあります。

自分はどういう作品を撮りたいのか?その世界観に合うモデルさんはどこから見つけるのか?考える点は沢山ありました。

そしてこれらを消化するのに年末までかかりました笑

とあるブロガーのポートレート記事から学ぶ

自分の中の世界観とか、それに見合うモデル探しってどないすんねん状態だった当時の自分

丁度タイミングよくabcさんが投稿した記事を目の当たりにします

単純にブラックミストフィルターのレビュー記事やん!って感じなんですが、

モデル紹介サイトの存在

何故浜辺で夕方の時間帯にこのモデルさん撮影をしたのか?

って切り口で見ていくとかなり参考になったのがこの記事でした。お金払ってモデルさんを捕まえて、自分が指定した場所で撮影ってそう簡単じゃないですからね。

abcさんの記事を参考に、作品のイメージを自分なりに固めてモデルさん探しをするに至ります。

※記事内容の中心であったブラックミストフィルターは一切購入してません\(^o^)/

固まる世界観、進むモデル探し

先程紹介したabcさんの記事を見てからはスムーズに物事は進んだ気がします。自分が撮りたかった世界観とモデルさんにお願いしたことを整理すると以下の点になりました。

モデルに求めてる事

・作品としてはクールなイメージ

・都会のどこか物静かなでノスタルジーなイメージを表現したかった
(撮影場所としては人が居ない埠頭を選択)

・自分が素人のため、経験浅い素人のモデルさんと共同でアレコレやりたかった
(一方的にモデルさんに撮らされる感じにはなりたくなかった。)

自分が撮りたかった世界観をまとめるとざっとこんな感じ。細かく決めすぎても現地で想定範囲外の出来事に対応が出来なくなるため、ホントざっくりです。

あとポートレート撮影で多いのが、モデルに圧倒されて撮らされるパターン。風景もそうですが、自分の意志で写真は撮りたい思いがあるため、モデルさんは経験浅めの方で探しました。

モデルさんにお願いしたこと

・作品のイメージは全体的にクールな感じで撮りたい

・シーンとしては現代を象徴する無機質の建物に、現代社会の女性が写り込む的な感じをショットを撮りたい(キャリアバリバリな女性って設定を想定)

・服装はクールさを出すために綺麗めな格好

・昼から夕方にかけて撮影します(2h)

モデルさんにお願いしたことをまとめると、このような内容になりました。相手の反応は良かったですが、ホントはもっとうまく伝えるためのコツがあったんじゃないかなと反省中。

そんなこんなで色々と思いを巡らせながら撮影日当日を迎えます。

撮影した写真達

建物を背景に色々模索しながら撮影

SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM OSS
ISO 80 焦点距離200mm F2.8 シャッター速度 1/80秒

SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM OSS
ISO 100 焦点距離200mm F2.8 シャッター速度 1/8000秒

SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM OSS
ISO 50 焦点距離200mm F2.8 シャッター速度 1/1000秒

モデルさんと合流後、撮影地についてからは散策兼ねて建物を背景に撮影。規則性のない構造の建物を前にしどろもどろな自分・・・。

デジタルだけでなく、フィルム機材もガッツリ持ってきてたため、頭の中がごちゃごちゃしながら撮影してた気がします。

時にはスナップチックに

SONY α7R2 FE 16-35mm F2.8 GM
ISO 50 焦点距離31mm F2.8 シャッター速度 1/1000秒

お互い少しずつ慣れてきたところで、「水辺に行ってみますかぁ」と言ったのが事の発端

大量のカモメが飛びだった中、モデルさんがカモメへ手を差し出してたのが印象的でした。カモメの動きが読めなかったため、広角レンズで撮影、後からトリミング。

この後、邪な心全開でカモメを入れた構図で色々撮ろうと模索するのですがうまく行かず\(^o^)/

都市景観を背景に

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/80秒

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/80秒

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/80秒

撮りたかった構図の一つです。モデルさんが来るときに購入したコーヒーが小物としていい味出してました。刻々と迫る日没の間の寂しい時間帯、そんな感じが切り撮れたかなぁと。

狙っていた夕日の時間帯

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/60秒

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/100秒

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/100秒

メインの撮影時間帯であった夕方。雲が出てしまい、中々思ったように構図が決まらなかった中、窓ごしの反射した夕焼けをバックに撮影。

こういう撮影イメージは一切なかった中、起点利かしての撮影が出来たのは良かったです。

「仕事疲れのOLが夕焼け見て物思いに耽る感じでお願いします!」ってとっさに言えたあの時の自分と、モデルさんの立ち回りに感謝。

夜景バックに撮ってみた

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 50 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/40秒

日没直後のブルーアワーの時間帯に撮影。この日はストロボが無かったため、街灯の照明を利用して無理くり撮影。照明は例のごとく色被りが凄かったため、現像で後処理してます。

構図もさながら、刻々とすぎる時間を前にせかせか撮影してた自分が居ました\(^o^)/

カメラ女子風に撮影

SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM OSS
ISO 320 焦点距離119mm F2.8 シャッター速度 1/10秒

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 320 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/20秒

SONY α7R2 FE 50mm F1.4 ZA
ISO 320 焦点距離50mm F1.4 シャッター速度 1/20秒

帰り際に撮影したシーン。フィルムカメラを構えてもらって撮影したカメラ女子風のショットです。カメラはクラシックな感じで良いものの、レンズがガチすぎてレトロ感が一切出なかったっす・・・\(^o^)/

女子にカメラもたせるならば、レンズもクラシックにすべきと反省。

初めてのポートレート撮影を終えて

持っていった機材について

今回持っていったのは以下の構成です。

【ボディ】2台
・SONY α7R2(デジタル)
・Nikon FM3A (フィルム)

【レンズ】5本
・SEL1635GM(デジタル)
・SEL50F14Z(デジタル)
・SEL70200GM(デジタル)
・Carl Zeiss Milvus1.4/50 (フィルム)
・Carl Zeiss Apo sonnar T* 2/135 (フィルム)

【その他】
・GITZOトラベラー三脚
・RRS ミニ三脚

今回は昼から夕方の2hくらいの時間で撮影を想定。ストロボは持ってかない構成で挑みました。(というかクリップオンストロボが無いとポートレート撮影は厳しい)

撮影は常時三脚使用。フィルムはポートラ160を使用して手持ち撮影してましたが、日没前辺りから三脚使用撮影にシフト。夕夜景はやっぱフィルムカメラじゃ厳しいと痛感しました。

使うレンズはどうせ望遠端一色でしょとか思ってましたがトンデモナイ。50mmの安定感に救われた感じがしました。構図決めるにあたって、ズーム機構のない単焦点のが良かったです。やはり思考はシンプルのが良い。

所感

色々と初めてだらけの経験でしたが、なんとか無事に撮影が終了しました。夕焼けのシーンが撮れた時くらいから、「取り敢えず撮れ高があってよかった」と思わず言葉が出てしまった位、安堵感がありました。

その後はテンポよく撮影に行けたかなと思います。

モデルさんに撮影したシーンを見せて、試行錯誤する感じ。共同で作品撮りしてるあの感じは風景撮影では決して得られない充実感が有りました。

また共同で撮影に取り組むにあたって、モデルさんとカメラマンの相性というのも存在すると感じました。

特に自分の場合、写真のギャラリーサイトの存在が大きかったです。モデルさんが撮影交渉中、自分の作風を見て好印象を持ってくれたのは大きな収穫でした。

「Takaさんの作風が自分の価値観と合ってると思ったので期待してます」と言ってもらえたのはいい経験だったのと、何より自信にも繋がりました。

人物撮影経験がほぼ0な自分でしたが、真面目に取り組んできた風景撮影の形を見て判断してもらえたのはとても嬉しかったです

短い時間でしたがホントいい経験させてもらいました。

モデルさんも素敵な方だったので継続してまた作品撮りをお願いさせてもらうつもりです。

まとめ

初めての人物撮影という事で長々と綴ってしまいました。

とは言え、ポートレート撮影は色々と考えることが多く、自分の経験踏まえて備忘録程度に書いてみました。ポートレート撮影に挑戦しようとしてる方々の参考になれば幸いですm(_ _)m

また継続してポートレート撮影にもチャレンジしていきますので、今後共お付き合い頂ければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

Taka0610
Travel Photographer
千葉を拠点に国内の撮影地へ奔走する写真ブロガー。国内最高峰のフォトコンテストを始め、海外の最高峰フォトコンテストでも入賞歴有り。当サイトでは実力派写真ブロガーであるTaka0610の活動記録をメインに運営しております。撮影地情報や、機材レビュー、写真家活動など、役立つ情報を配信しております。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

千葉を拠点に国内の撮影地へ奔走する写真ブロガー。国内最高峰のフォトコンテストを始め、海外のフォトコンテストでも入賞歴アリ。当サイトではそんな実力派写真ブロガーのTaka0610の活動記録をメインに運営しています。撮影地情報や、機材情報、写真家活動などについて更新していきます。

目次