こんばんは。
今回更新するのは、レンズの結露対策に必須品であるヒーターバンドを購入した記事になります。
特にこの夏の時期、夜通し星撮影なんかしているとレンズにモヤが出て、写りに影響が出てくるかと思います。今まではレンズフードで夜露からガラスを避ける感じで対応してたのですが、限界を感じてレンズヒーターを購入するに至ります。
カメラ機材と結露のお話した上で、レンズヒーターのご紹介出来ればと思います。
結露と夜露について
結露とは写真のように物体に水滴がつく現象のことを指します。
冷たいコップの表面に水滴がつく様子を想像するとわかり易いかもしれません。
結露のメカニズムとしては、 冷えた物体と水蒸気を含んだ空気(夜露)の関係性にあります。
冷たい物体の表面に水蒸気を含んだ空気(以下夜露)が触れると、その空気の温度が下がります。 温度が下がると飽和水蒸気量が減るため、その部分の湿度が100%以上になり、 水蒸気が凝結して物体の表面上で水滴となります。 これがいわゆる結露現象です。
カメラに置き換えると、夜露に冷えたレンズが触れることで結露が発生するイメージです。
レンズが冷えても、ガラス面に水蒸気を含んだ空気を触れさせなければ撮影に影響はありません。レンズフードで対応が間に合うのもこういう理由だったりします。
ただ、レンズフードでも間に合わない場面があります。それは夜露の降る量が多い環境下では厳しいです。経験上でいくと草原とか湖の近くとかは夜露が降る量が多い印象です。
またレンズの設計上、広角レンズとかはフードに厚みががないため夜露対策が厳しいものとなります。
結露がレンズに発生するとどうなるか?
レンズに結露が発生すると、ガラス面にも水滴が出来てしまうため撮影に影響が出てきます。
写りとしてはモヤっとした感じになります。
また結露するとレンズや望遠鏡の性能が発揮できないだけでなく、カビ発生の原因にもなりますので、 湿気の多い時期の夜間撮影時は結露対策が必須です。
風景を撮影していると、結露とは避けたくても避けれない関係だったりします。
結露対策として有効なのはレンズを温めること
結露の原理と機材に与える影響を整理してみると、解決の糸口が見えてきます。
結露対策としては、冷えたレンズに触れた空気が冷えて水滴を発生させるのですから、 レンズ温めてやれば、結露しにくくなるわけです。
そこで今回購入したレンズヒーターを用いてレンズを暖める形で結露対策するに至ります。
PROTAGE 結露防止レンズヒーター を購入
今回、AmazonにてPROTAGEより発売されている結露防止レンズヒーターを購入。
以前はレンズヒーターを個人で作ってる方から購入するのが主流でしたが、最近はレンズヒーターバンドなるものが出回るようになりました。
値段も手頃で試しに購入するにはもってこいだったため、今回購入するに至ります。
使用方法:モバイルバッテリーを使って稼働させる
PROTAGEより発売されている結露防止レンズヒーターになります。
構造は非常にシンプルでモバイルバッテリーに差し込んで稼働となります。
熱くなりすぎず、ほんのり温まる感じ。今回使用しているバッテリーは5000mhaのものですが駆動時間は3~5hあたりと言ったところ。別途付属の温度コントローラーで半分の温度で使用すると、6~10h駆動となります。
自分の場合、最初は強めの温度に設定して、温まってきたら半分の温度に設定して使用しています。このやり方で今の所撮影中に不便を感じたことは無いです。
またヒーターバンド自体がしっかりとした作りのため、安心して使える製品となっています。
ヒーターバンドの使用感について
SEL1635GMに装着してみました。レンズフードの上からつけるのが理想ですが、このレンズのフードは開き気味で装着が難しいためレンズの先端につける方法となります。
このレンズは82mmのフィルター経の大きさと、レンズではかなり巨大な方ですが、難なくヒーターバンドは巻けています。
また先端の経が一番大きいため、ピントリングには上手いこと干渉されること無く使えています。
レンズの大きさに影響されること無く使えるのはGoodです
一緒にストーンバッグも使いたい
ヒーターバンド用のバッテリー置き場として、ストーンバッグがあると便利だったりします。
ヒーターバンドを使っての撮影といえば大体三脚と一緒というケースが多いかと思います。三脚にこのストーンバッグを取り付けて撮影することでバッテリーの置き場に困らず撮影に集中が出来ます。
まとめ
結露の仕組みを整理した上でのヒーターバンドの必要性を書いてみました。
これから秋のシーズンにかけて雲海、星景と夜から朝にかけての撮影をする機会が増えるかと思います。結露対策をしっかりした上で、撮影に望めたらいいですね。