今回更新するのはα7シリーズの超望遠レンズSEL100400GMのレビュー記事になります。
レンズの発売日は2017年7月28日。
自分はSEL70200GMをメインに使っていたのも合って、手にしたのは2019年位からでした。
主に動物や、風景、夜景メインで使ってたことが多かった気がします。
作例写真も結構撮れてるので、購入検討している方に向けてレビューできればと思います。
良かったら読んでいってください。
ざっくりとしたSEL100400GMのスペック
フォーカス : AF/MF
レンズ構成 : 16群22枚
絞り羽根枚数 : 9 枚
焦点距離 : 100-400 mm
最短撮影距離 : 0.98 m
最大撮影倍率 : 0.35 倍
開放F値 : F4.5-5.6
最大径x長さ : 88.5 x 121.6 mm
フィルター径 : 77 mm
重量 : 1395 g
参考価格:27万円(新品:価格コムより参照)
ざっくりとしたスペックは上記の通りで、特筆すべき点は被写体に寄れるという点でしょうか。
最大撮影倍率は普通は0.25倍が多いのですが、このレンズはなんと0.35倍まで寄れるという。
後は他のメーカー共々と同じスペックに落ち着くかな。重量はだいたい1300g台が多いので。
発売当初はもっぱら評判の良かったレンズでした。
一定の画角であればSEL70200GMと同じ画質のパフォーマンスを誇ったような気がします。(2本持ってた時期が2年続いた感想)
もうちょいスペックについて紐解いていきたいと思います。
DxOMarkで見ていくSEL100400GMのスペック
海外のレンズ検証サイトより抜粋。
ここでわかるのは検証しているBodyはα7R4 (61MP) に対し解像度がシャープネスで表記されているという点。
赤い囲みで囲んでいるように
SEL70200GM2 : 53MP
SEL70200GM : 51MP
SEL100400GM : 47MP
という検証結果に。因みにSEL1635GMは46MPの解像度があり、SEL2470GM2は40MPの解像度を維持。
SEL1635GMと同じレベルの解像度があると考えると凄まじいです。
ただ、ベストパフォーマンスが100mmのF値が開放値という状態なので、対象的に超望遠の部分はあまり得意ではないのかなとも捉えることが出来ます。
実際に400mmを扱うには少しコツがいるレンズです。
それについては後半の方で書きます。
ともかくパフォーマンス的にも素晴らしいレンズなので、SEL70200GMやSEL1635GMのような解像度を求めてる人にはオススメ出来るレンズです。
そんなこんなで自分が撮りためてきた写真に移ります。
撮影した写真たち
新緑や紅葉をメインに
SONY α9 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 50 焦点距離175mm F6.3 シャッター速度 1/160秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 200 焦点距離391mm F9 シャッター速度 1/20秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 125 焦点距離116mm F14 シャッター速度 0.4秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 125 焦点距離279mm F11 シャッター速度 1/10秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 50 焦点距離279mm F14 シャッター速度 1/8秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 50 焦点距離100mm F8 シャッター速度 1/80秒
このレンズは撮影地によると思いますが、紅葉や新緑の時期に出番が多かった気がします。
作例写真にはありませんが、特に葉っぱなどを寄りで撮れるのも出来るのは強かった。
またGMレンズならではのバランスの良い色乗りもGoodだし、PLフィルターをつけてもクドくないのはベストです。
工場夜景で大活躍
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 100 焦点距離400mm F11 シャッター速度 188秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 100 焦点距離169mm F11 シャッター速度 30秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 100 焦点距離379mm F11 シャッター速度 30秒
工場夜景で一番大活躍だったSEL100400GM。ただ、300mm以降扱いがとても難しいレンズでもありました。
自分の持っていた個体の問題かもしれませんが、300mm以降になると一気に解像度が落ちます。
それの対処法としては以下3点。
・F値を14以上に絞る
・しっかりピントを合わせる
・手ブレ防止のレンズサポーターを装備する
特にF値を14以上にするのは結構効果的で、ピントの合わせやすさも大分楽になった気がします。
あとは根本的にピントが合わなくて解像度が落ちているパターンもあるので、そこも根気よく合わせる事。
ラストは微ブレの影響で画質が落ちるパターン。そこも念頭に置いて対応しましょう。
300mm以降、扱いが難しいこのレンズ。使いこなせばめちゃくちゃ良い写りをするなぁという感想です。
もちろん動物撮影でも大活躍
SONY α9 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 1600 焦点距離345mm F13 シャッター速度 1/1250秒
SONY α9 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 250 焦点距離185mm F5.6 シャッター速度 1/1400秒
SONY α9 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 400 焦点距離133mm F8 シャッター速度 1/400秒
動物撮影の際にはもうα9とセットの場合が多かったこのSEL100400GM。
フォーカスもバッチリあたって、文句なし。
欠点というと1.5kg近い重量。銅鏡が伸びるためどうしてもフロントヘビーになるのが欠点かな。
SEL70200GMはインナーズームだったため、使い回しの感じはどうしてもSEL70200GM有利に。
とは言え、他のメーカーも似たりよったりの設計なので、騒ぐほどでもありませんが。。
もちろん風景撮影でも安定して使える描写力
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 640 焦点距離105mm F4.5 シャッター速度 0.4秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 64 焦点距離318mm F9 シャッター速度 4秒
SONY α7R3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ISO 50 焦点距離265mm F14 シャッター速度 8秒
動物撮影でも得意な場面が多かったSEL100400GM。
通常の景色でも十分使えます。やっぱ100-400mmの焦点域って使いやすいんですよね。
そしてこのレンズは何より寄れるのも強み。(寄りの写真がないのはゴメンナサイ)
SEL100400GMを使って感じたこと
イイところ
作例でも色々語りましたが、改めて内容を整理すると以下な感じ。
・PLフィルターが操作できるようになっているフード設計
・高性能なAF
ダメなところ
だめな部分に関してですが、整理すると以下な感じに・・・。
・開放で使うには少し心配な解像度(F6.3くらいに絞るとGood)
・銅鏡が伸びてしまう部分(隙間が生まれて防塵防滴性能が落ちる)
・重量が可もなく不可もなく
テレコンとSEL100400GMの関係
このレンズはテレコンを装着することができます。
特に気になるのは解像度のところでしょうか。どっちのテレコンも所持していた身としては以下な感じ。
・1.4x テレコンは実用的な範囲の描写
・2.0x テレコンは絞って使う前提なら大丈夫
→絞り開放だと色収差が顕著に出てしまう
こんな感じです。おそらくx2のテレコンが使いにくいというのは他メーカーも同じ感じでないかなというのが本音です。
とは言え、1.4x テレコンは十分使える範囲だと思うので、クロップに抵抗意識があるなら購入してみるのもアリだと思います。
まとめ
以上が3年数ヶ月使い続けてきたSEL100400GMのレビューになります。
SEL70200GMと同時期に稼働してた期間が長い、当レンズ。
とは言え棲み分けがきっちりされてた気がします。動物撮影にはもってこいのレンズです。
超望遠の単焦点には敵わないですが、必要十分な画質を持ったのがこのレンズなのかなと。
2型が出るとなるときっと大盛りあがり間違いなしなSEL100400GM。
今後も動向を追いかけていくのもいいですね。
そんなこんなでここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。