こんばんは。
今回更新するのは長野県の雲海スポットであり、富士山スポットでもある 高ボッチ高原 の記事になります。
ココからの景色は素晴らしいもので、恐らく本州の撮影地でも1、2を争うほどの絶景スポットじゃないかと思います。この場所のポイントは諏訪湖越しに富士山が見えること。諏訪の町並みに雲海が広がり、遠目で拝める富士山の姿は正に絶景です。
ここの雲海を撮るべく天気に詳しくなったのは言うまでもありません\(^o^)/
高ボッチ高原について
高ボッチ高原は高ボッチ山に広がる高原で、長野県岡谷市と塩尻市との境にある、標高1,665メートルの高さに位置します。
江戸時代までは採草地(草刈場)として利用されており、岡谷側の横川村と、塩尻側の北熊井村との間では境界を巡ってしばしば紛争となったとのこと。現代になってもその境界のややこしさは健在で、高ボッチ高原へアクセスするまでの道の管轄が複数の市にまたがってたりします。
道路状況を把握するには塩尻市のサイトでわかりますが、封鎖の状況については松本市のサイトも見る必要があるので注意です。
またこの高ボッチ高原の草原エリアには牧場が存在しており、概ね6月上旬から10月上旬までの期間にわたって30頭ほどの乳牛を放牧しているとのこと。
星景ポイントとしても有名で、天体観測目的の方も多くが訪れる場所となっております。
撮影した写真達
雲海が無くとも絶景は広がる
SONY α7R3 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 160 焦点距離158mm F6.3 シャッター速度 30秒
SONY α7R3 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 50 焦点距離158mm F9 シャッター速度 30秒
SONY α7S FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 200 焦点距離166mm F8 シャッター速度 30秒
自分が初めて高ボッチ高原を知ったのは1枚目の状態が映し出された写真でした。
しかもこの光景を撮れるのは日の出後のごく僅かな時間帯なのです。時間が刻々と過ぎる毎に街明かりも消えていくので、マジックアワーの時間帯と被るのはごく僅かな時間となります。
1枚目はそのごく僅かな時間帯に撮影したもので、そこから時間が過ぎていくと2枚目の写真になっていきます。
低い位置に広がる雲海
SONY α7S FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 1250 焦点距離165mm F5.6 シャッター速度 30秒
SONY α7S FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 50 焦点距離127mm F13 シャッター速度 5秒
SONY α7S FE 70-200mm F4 G OSS
ISO 50 焦点距離200mm F13 シャッター速度 25秒
高ボッチ高原は10回程通いましたが、雲海の高さに違いがあるのを5回目過ぎた辺りから知りました。低い位置に雲海が出ると、写真の用に落ち着いた形の雲海写真になります。
キレイに山の峰々に雲海がせき止められる形で佇むので、コレはコレで絵になります。
高ボッチを撮影しだして1年目はこの光景に出会うことが多かった気がします。高い位置の雲海写真に続きます。
高い位置に広がる雲海
SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 400 焦点距離155mm F9 シャッター速度 30秒
SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 100 焦点距離154mm F11 シャッター速度 115秒
SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 160 焦点距離154mm F11 シャッター速度 125秒
SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 50 焦点距離162mm F11 シャッター速度 15秒
続いて高い位置の雲海について。
写真それぞれが高い位置の雲海写真になります。低い位置に連なっていた山の峰々が見えなくなってることで雲海の立体感が出てるのがわかりますでしょうか?
この雲海を見るためには少々条件が難しく、寒暖差の問題だけでなく、気温の問題が大きく影響します。あくまで持論の一つになるので今回記事で紹介するのは止めますが、ヒントの一つとして参考程度に見て頂ければ幸いです。
この日は月夜で照らされており、夜中にも関わらず富士山を拝めることが出来ました。また真夜中に雲海が広がっていたのもこの日の特徴でした。
このまま夜が明けてくれればよかったのですが、残念ながら雲に阻まれてしまうという、高ボッチ高原あるあるの景色が広がったのでした・・・。
今年も一応足を運ぶ予定ですが、高い位置での雲海と朝焼け狙いに絞って出撃予定です
条件が整えれば霧氷とのコラボも可能
SONY α7R2 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 100 焦点距離70mm F11 シャッター速度 115秒
この日はマイナス10度近くあり、手前の草原を始め、高ボッチ高原の木々が霧氷で広がっておりました。
11月のシーズンでさえ霧氷が出てしまう高ボッチ高原、真冬に訪れたらどんな世界が広がっているのだろうかと心が踊るのですが、冬季封鎖に阻まれます笑
以前は冬季封鎖がなかったのですが、車両事故により市が冬季封鎖を始めました。
真冬にノーマルタイヤで突っ込んで起こした事故らしく、揉めに揉めた話だったと地元のカメラマンから聞いた時に悲しくなったのは言うまでもありません。
撮影地として有名になるのはいいですが、マナーを守って訪れることを心がけたいものです。
2019年、理想の景色が撮れました!
SONY α7R3 FE 70-200mm F2.8 GM
ISO 200 焦点距離158mm F5.6 シャッター速度 30秒
2019年、某日。2年ぶりに高ボッチ高原を訪問しました。その結果撮れた1枚がコレです。
高い雲海に、隙間から覗き込む諏訪湖の夜景。低い雲海だと立体感が出ないため、高い雲海でないと撮れない景色です。
コレを撮るために必要な条件を色々分析し、2年の歳月かけてようやく納得行く日に当たりました。そしてマッチした条件の日に有給申請を入れて平日出撃。
「絶対いい景色が撮れるんで休みください!」と上司に言ったのもいい思い出です笑
この日の撮影記は別途更新予定。
撮影地について
撮影ポイントは大きく3箇所
Mapのように高ボッチの撮影地は大きく分けて3つあります。一番メジャーなのは電線塔の前にある展望エリアで、撮影地1になります。自分が上げてきた写真は基本的に撮影地1から撮った写真のみです。
撮影地2からの景色は少し位置関係がずれるので、出てくる絵も変わってきます。手前の諏訪湖が木に少し隠れる感じの写真が撮れるのが撮影地2です。この場所は霧氷と合わせて撮るのがベストかと思います。
撮影地3については行ったこと無いためなんとも言えませんが、撮影地1の絵に近い写真が撮れると聞いてます。撮影地1に比べて歩くため、人混みは少し緩和されるのかな?諏訪湖と富士山の位置関係が少しずれるのがこの撮影地3です。
ハイシーズンと撮影について
高ボッチ高原の撮影ハイシーズンは10月〜12月の夜中から朝方になります。
雲海だけの話なら春先でも良いのですが、そもそも雲海が見えて富士山が見えるという条件は、日の位置関係もあるためどうしても10〜12月の時期を選ばざる得ないです。
また10月とはいえ標高1,500mを超えてくる場所のため、夜中は氷点下を下回ります。真冬の格好で備えていいくらい寒いので、防寒着はしっかり持っていきましょう。
湿度の条件次第ではレンズが結露します。結露対策まであるとベストです。
冬季封鎖について
事故が原因で行われるようになった冬季封鎖。
例年12月に入ったら冬季封鎖というのが一般的ですが、2016年は1月初旬まで開放されてたりと、例年封鎖の時期が少々異なります。塩尻市のサイトより道路状況を確認してから訪れることをおすすめします。
人の混み具合、場所取りについて
かなりの規模で有名な撮影地となってしまった高ボッチ高原。撮影地のトラブルは多いかと思いきや、比較的まだ平和な方かもしれません。
三脚で場所取りが前提で、譲り合いな部分が結構多かったりします。大体夜中の3〜4時くらいに三脚を立てて、車で待機というのが一般的な気がします。
その間に星を撮ってもいいですし、真夜中の富士山撮影にトライするのもいいですし、人それぞれ待機方法が変わってくるのがこの高ボッチ高原でもあります。
とは言え、沢山人が集まる場所には変わりないので、訪れた人たちが一人ずつマナーを持って撮影に望みましょう。
アクセスについて
【住所】
〒399-0711
長野県塩尻市
【関連ページ】
http://www.nagano-tabi.net/modules/enjoy/enjoy_4002001.html
※公式信州観光サイトより
【Google Map】
https://goo.gl/maps/pQMJJsg2ANy