FUJIFILMのミラーレス一眼 X-T5とX-H2が届いてから2ヶ月が経ちました。
センサー性能は同じモノの、細かなギミックや、質感等はまるで別物。
2ヶ月両方使い続けて感じたことを比較しつつ、タイムリーに書いてみたいと思います。
興味有る方、購入を検討してる方に参考なれば幸いです。
ゆるりとお付き合いくださいm(_ _)m
こちらの記事ではX-T5にフォーカスしてレビューしてます。
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購入したX-T5とX-H2
カメラ用LプレートはSmallRigで決まり
2023年に中古品でどちらも購入しました。
シャッター枚数も500枚程度だったりで、新古品に近い状態でした。
風景撮影がメインな自分にとってカメラ機材においてLプレートは必需品です。
どちらのカメラもLプレートを装着しており、メーカーはSmallRigです。
SONYのときはRRSのプレートを使い続けていました。そんなこんなで質感には敏感な自分でしたがSmallRigも使い慣れたら良いものでした。
特にX-T5でのグリップ付きのLプレートは相性が抜群で、デザインもベストマッチです。
またX-H2の方もLプレートを装着してますが、そもそもグリップの作りがしっかりしているので、握り心地は抜群。
Lプレートも主張しすぎない程度なのと、バリアングルとの相性も悪くないので、X-T5とX-H2のLプレートはSmallRig製品で決まりです。
バリアングルとチルトモニターについて
X-T5とX-H2はFUJIFILMが販売するミラーレス一眼のフラグシップモデルに当たります。
しかし設計思想が大きく異なるため、同じセンサーであるものの、機材の作りが全然異なります。
X-T5はクラシカルな感じが強く、X-H2は現代のカメラという感じが強いです。
自分はフィルムカメラとデジタルカメラ両方使ってきた世代でもあるので、どちらのカメラも趣向がハマりました。
ただ、明確に違った作りなのが液晶モニターです。
X-T5は3軸チルト液晶、X-H2はバリアングル液晶。1ヶ月使い続けてきて自分が使い勝手を整理してみました。
特徴を整理するとこんな感じに。
・三脚を前提とした風景撮影にマッチしている
→縦構図、横構図に合わせてモニターをチルト操作出来る
・30度-90度までの角度で操作が出来る
→決められた範囲内で無駄なく構図を決められる
個人的には風景撮影に特化するならばX-T5の液晶ギミックはおすすめだったりします。
特に三脚と合わせた時の操作性がいい感じです。
なので自分の場合、風景メインはX-T5に落ち着きました。
バリアングルモニターの特徴に続きます。
・モニターを開いた状態のまま上下方向に回転できるのでモニターの可動範囲が広い
→最新モデルではほとんどが上方向約180°/下方向約90°(もしくはその逆)まで動かせる
・横位置だけでなく縦位置でもハイポジション・ローポジションに対応できるのもバリアングル式の特徴
→チルトモニターだとできない動きが可能に
バリアングルモニターは可動範囲が広く、縦位置、横位置でモニターの角度を調整できるのが特徴です。特に自撮りとかする場合、180度の稼働も可能なため、非常に使いやすいです。
自撮りがしやすいことを考えると、バリアングルモニターは動画撮影に向いてる方式かもしれません。
三脚据えて落ち着いて撮る場合、バリアングルでも十分代用は可能です。
三脚なしの場合はファインダー液晶を使って撮影が前提になりそうです。
ノイズ耐性は十分
APS-Cで4000万画素数はオーバースペックなのでは?と思われがちですが、流石FUJIFILMの最新テクノロジーを注いだと豪語しているだけあって、2000万画素数の時と変わらないノイズ耐性でした。
またノイズがフィルム調表現もされてるのもあり、従来のSONYのカメラのTHE・ノイズといった感じではありません。
この写真も手前の樹氷のシャドウ部分を持ち上げてますが、全然粗はなし。十分プリントにも耐えれる画質です。
ただ、センサーサイズはAPS-Cなので、そこを忘れずに頭に入れておきましょう。
結局ISOを上げて無理な現像をするとなると、フルサイズセンサーには叶いません。
最適な設定を意識しながら撮影をすることが必要になってきます。
バッテリーの持ちもGood
バッテリーもXpro3から改善されて280カットから530カットまで撮れるように。
600カット近く行けば以前使っていたSONY α7R3と同じくらいのバッテリー容量になります。
感覚的には、
Xpro3 << X-T5・X-H2 < α7R3・α9
といったバッテリー持ち具合に。
X-T5とX-H2へ完全移行したことによって、以下の要件を満たすように。
- 画素数もα7R3と変わらず
- バッテリー容量も変わらず
- 機材は総合的にコンパクト化
こんな状態で、2023年の年明けからガッツリ撮影へ赴くのでした。
撮影した写真たち
風景写真
ISO 125 焦点距離600mm F9 シャッター速度 2.5秒
ISO 125 焦点距離147mm F6.4 シャッター速度 15秒
ISO 125 焦点距離27mm F9 シャッター速度 1/10秒
自然風景では超望遠から広角レンズを利用。フルサイズセンサーに比べてピントの山が合いやすいのと、取り回しが楽でした。
解像度も文句なし、あとは1年通して撮影してどうなるかですね。
夜景撮影も
ISO 125 焦点距離78mm F5.6 シャッター速度 120秒
長秒露光前提になりますが、低ノイズでとてもキレイに撮影することができました。
特に夜景雲海と長秒露光は相性がいいのと、何よりX-T5とX-H2は標準で4分露光まで可能です。
APS-Cセンサーながらも低ISOで夜景を撮れる工夫がしっかりされてるのもFUJIFILM機のいいところですな。
冬ポートレート撮影もいってきた
ISO 125 焦点距離75mm F2.8 シャッター速度 1/320秒
ISO 160 焦点距離44mm F2.8 シャッター速度 1/1600秒
ISO 125 焦点距離34mm F2.8 シャッター速度 1/500秒
雪のポートレート撮影にもチャレンジしてきました。
大三元の標準ズームと望遠ズームをメインに撮影。開放で撮影してたものの、ボケ味はもう少し欲しかったなと。
APS-Cでポートレート撮影をする場合はF値が低い、明るい単焦点レンズが良さそうです。
極寒の北海道撮影にも行ってきた
ISO 1250 焦点距離306mm F5 シャッター速度 1/6400秒
人生初ダイヤモンド撮影撮影にもチャレンジしました。ただ、この自然現象を目の前にするのが初めてなだけ合って、撮影設定はめちゃくちゃ 笑
虹色ぽく表現したかったのもあり、PLフィルターで欲張ってたのが余計に仇に・・・。
またミニサンピラーの現象も目の前に発生したのですが、絞って撮るという発想がその場でできずじまい。
次回こそは臨機応変で設定を意識しながら撮影してきます。
ISO 125 焦点距離15mm F10 シャッター速度 6.5秒
ISO 125 焦点距離35mm F9 シャッター速度 20秒
北海道撮影だと毎回訪れている積丹半島の岩たち。
夏はガッツリ撮りきったのもあるのですが、冬場の撮影は豪雪地帯というのもあって、なかなかトライできずじまい。
今回はダイヤモンドダストが最終目標な旅なだけあって、初日と二日目はのんびり西側の岩を撮影してたのでした。
いい感じの雲にも恵まれ、あとは雪ががっつり吹雪いてくれたら最高だったのにと思いながら、予報とは裏腹に雪ふらずという笑
海を挟んでしまう移動だと、なかなか直前まで天気予報を見て判断ということが出来ません。
今回の北海道遠征は、天候と移動の葛藤に悩まされた撮影になりました。
まとめ
2022年12月末から2023年の2月末までの約2ヶ月、一通りのジャンルで撮影をしてきました。
SONYのフルサイズ機であるα7R3とα9という双璧から5年というタイミングで移行をしたのですが、思いの外FUJIFILMのAPS-C機でも頑張れることがわかりました。
あとはフルサイズ機材には敵わないノイズ耐性など、苦手な側面ともこれから向き合う形になりそうです。(主にISOを上げた際の撮影時)
まだ2ヶ月しか使ってないので、今後しっかり使いこなしていき、レビューをどこかで出来たらと思ってます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
それでは。
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